航空機用クイックリリーズピン。
航空機の脚や各種機構に挿入することで不時作動による事故の発生を防止する地上安全ピンとして、また軍用機では挿入することで爆弾やミサイル、射出座席の誤作動を防止する目的で使用される。
ハンドル部に穴があり、二重リングや鋼製ワイヤーを経て外し忘れ防止のための赤いフラッグを取り付けておく。
頂部のボタンを押すと先端のロックボールが引っ込む仕組みになっているため、ボタンを押した状態で穴に挿入し、離すと同時にロックボールが飛び出て穴の内壁あるいは貫通した先で抜けないようグリップする。
ハンドルは円盤状、T字形、L字形等があり、ボールロックも2点タイプ、4点タイプがある。
地上での使用のみに限らず、航空機の装備品を固定し、装着状態のまま飛行することもある。また地上安全ピンとしての使用の場合も、弾薬、火薬関係の安全ピンの場合は出向先の飛行場で、あるいは緊急着陸で予定外の飛行場に着陸した際に使用できるよう外した後も航空機に搭載してともに飛行する方式となっている場合が多い。